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2024/03/23
サッシの取替えについて
こんにちは!コリーナスタッフです。
最近、お客様から輸入サッシの取替えについてのご相談が増えてきました。
輸入住宅が大流行した時代に建てられたお家のサッシが傷んできたようです。
特に木製サッシの傷みが激しいようです。今回はサッシの改修について考えてみます。
▼目次
*まとめ
木製サッシの特徴
輸入の木製サッシで多いのは、外部も内部も木製のサッシです。このタイプは非常にデザイン性に優れ、輸入住宅の雰囲気をより一層高めています。
国産のアルミサッシには無い外観、内部の木製部分もお好みの色に塗装可能で、オリジナリティも思いのままです。
ただ、やはり木製の欠点である腐食に対しては抗う事は出来ず、築年数が20年、25年と経過するにつれて、雨が染みたり、雨漏れなどが発生したりという不具合が出てきます。
ある程度コーキングや塗装などでお手入れしていたとしても、腐食を完全に防止する事は難しいです。
もう一つのパターンは外部にアルミや樹脂をコーティングしたサッシです。
このタイプは外部が木製のものに比べると対候性がありますが、やはり内部が木製の為、アルミや樹脂のサッシと比較すると腐食しやすいです。
代表的なメーカーとして、マーヴィン、ペラ、アンダーセンなどがありますが、いずれのメーカーも日本から撤退をしており、
部材の取り寄せなども数ヶ月掛かる事も多く、運賃を含めると部品ひとつがかなり高額になったりします。
部材などの輸入は現実的では無い状況になってしまっています。
樹脂サッシの特徴
私どもが手掛けているセルコホームでも採用しているのが、樹脂サッシです。
これは枠も窓そのものも全て樹脂で出来ています。当然ながら対候性には優れています。
色についても特注色もあり、ある程度は個性を出す事が可能です。塗装のように無限の表現は出来ませんが・・・
最近では樹脂サッシを採用する輸入住宅が多いように思います。
やはり、木製のメリットよりもデメリットが大きいのが原因かと思います。
国産のサッシも樹脂サッシがかなり普及してきました。
皆さんも経験があるかも知れませんが、アルミサッシは冬場も内部結露がひどく、北側もサッシなどはサッシの下台がベタベタになるほどです。
結露は内部と外部の気温差で生じますので、アルミのように熱伝導率が高い素材はかなり結露しやすいです。
樹脂サッシの場合でも結露は起こりますが、アルミサッシと比較するとかなり少ないと言えます。
カバー工法について
傷んだサッシを交換する場合は、2通りの施工方法があります。
外壁を一部撤去して今のサッシを取外し、新しいサッシを取付けて、再度外壁を補修する方法と、
カバー工法と言われる今のサッシの枠はそのまま残して、その上から覆うように新しい枠を取付する方法です。
後者の工法をカバー工法と言います。
窓そのものを交換しようとすると、外壁を触らないといけない為、どうしても大がかりな工事になってしまいます。
カバー工法の場合は、外壁を触らずにサッシの取替えが出来ますので、工期も短縮できます。
費用の比較は、サイズや形、1階なのか2階なのか、外壁の仕上げ方等の諸条件によって違いますので、一概には言えませんが、どちらも大差ないように思います。
まとめ
サッシそのものを取替えるか、カバー工法で施工するかは住宅の状態から判断するのが良いと思います。
『費用が掛かっても外壁の一部撤去をしてサッシを交換したい』と言われて現地確認したところ、
外壁をカットするには非常にリスクが高い形状をしていた為、カバー工法をお勧めしました。
これは、リスクを取って外壁をカット、補修する事で却って雨漏れを誘発する可能性が高いと判断した為です。
デザイン性の高い輸入住宅の場合、非常に悩ましいですが、やはりお家の為を考えてプランするのが最適かと思います。
デザイン性を維持しつつ、サッシ交換をする場合は、併せて外壁の改修も行う事が重要になります。
費用と工期は相応に掛かりますが、外観がかなり綺麗に生まれ変わります。
梅雨や台風のシーズンが来る前に、一度窓廻りの点検をされてはいかがでしょうか?
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